1. おおたオープンファクトリーとは
東京で町工場が集積している地区の一つである大田区。
2023年11月25日に同地区で「おおたオープンファクトリー 2023」が開催されましたので、見学に行きました。
この事業は、2012年2月にスタートしました。
参加する工場が、見学者を受け入れ、製造の様子や製品を説明するスタイルになっています。
全体で5つのエリアに分かれますが、今回は、そのうち蒲田、本羽田、梅屋敷を中心に徒歩で回らせていただきました。ちなみに、約16,000歩のコースでした。
第13回 おおたオープンファクトリー 2023 開催概要
公式ホームページ https://o-2.jp/mono/oof2023/
開催日時 2023年11月25日(土) 10:00-16:00
開催場所 大田区全域
企画・運営 おおたオープンファクトリー 実行委員会
(本コンテンツのトップ画像出典)OOF2023ガイドブック
https://o-2.jp/mono/oof2023/article/article-5364/
2. 蒲田、羽田、梅屋敷地区
[1]蒲田エリア
JR蒲田駅に直結した商業施設グランデュオのコンコースに参加企業のブースが設置され買い物客などが立ち寄って金属加工製品などを手に取ってみています。参加企業は午前と午後で入れ替え制です。
[写真1] 左側で金属製の三味線を展示していました
[写真2] 子供さんも金属で作った知恵の輪のような部品の組み立てに夢中です
[2] 本羽田エリア
多摩川近くにある、大田区が建てた工場アパート「テクノWING大田」を訪問しました。
テクノWING大田は5階建てのビルです。
[写真3] テクノWING大田のエントランス
(出典)テクノWING大田ホームページ
[写真4] テクノWING大田の受付にあったパネル
[写真5] 内部の様子:設備の搬入のため廊下が広く、各部屋が個々の工場です
まずは、2階の大成工業株式会社さんを訪問。
医療・電気・自動車・計測器などの金属部品の加工です。
続いて、3階のBoCo株式会社さんを訪問。
こちらは骨伝導イヤフォンを製造、販売
[写真6] イヤフォンの展示、試着の様子
[写真7] 同じ技術でBluetoothスピーカーも開発:お風呂がスピーカーになるというのでビックリ
テクノWING大田は、多摩川のすぐ近くなので足を延ばしてみました。
[写真8] 河川敷のグラウンドで少年野球の練習中
[写真9] しばらく歩くと、株式会社 極東精機製作所さん
同社の祖業は金属部品の製造で、当日もちょうど建設機械用の部品を作っているところでした。
3代目の鈴木社長さんは、3Dプリンターの開発に熱心で、開発した世界最速というプリンターを拝見しました。確かに早い。
京浜急行の高架に沿って 梅屋敷に向かいます。
梅屋敷駅近くの高架下にKOCAがありました。
[写真10] KOCAの正面側
KOCAは、大田区の町工場で働く若手中心のものづくり集団、「チーム仲間まわし」の皆さんが集まる場所です。大田区の工場が得意とする仲間まわしを、経営者ではない若手が集まってワイガヤしながら行うのがポイントのようです。
[写真11] 本当に高架下にあるのですね
[写真12] 今回のオープンファクトリーに合わせて、みんなで作った真空管式アンプのオーディオが
展示されていました
[写真13] チーム仲間まわしの皆さんです(頂いたパンフレットから転載)
2023年11月28日
機械システム振興協会