1.趣旨
当協会では、2022年6月に「中小企業地域集積のDX化構想フォーラム」を立ち上げ、新潟県燕市の金属加工企業の集積を事例とし、地域の中小企業の集積において、IoT、AI等のデジタル技術を活用することにより、個別の企業の枠を超えた集積として競争力を高める方策を議論し、報告書としてとりまとめました。
また、上記フォーラムのとりまとめの要点を共有するとともに、新潟県燕市の金属加工企業の集積をモデルケースとして中小企業のデジタル化方策について議論するシンポジウムを開催し、ものづくりの現場における課題解決とビジネスモデル変革の方向性、そのための人材育成のあり方にフォーカスした講演、議論を行いました。
令和5年度は、上記の活動成果を踏まえ、国内の代表的な中小企業地域集積の3地域(新潟県燕地域、東京都大田地域、大阪府東大阪地域)を対象として、既に「仲間まわし」のネットワークや「デジタル受発注プラットフォーム」に50社以上が参加する大田区における先行事例などをはじめ、各地域のDX化の取り組みと課題を共有し、連携活動の強化について議論します。
本フォーラムでは、新潟県燕地域、東京都大田地域、大阪府東大阪地域の関係者、地域集積におけるDX化に関する有識者から構成する委員会(フォーラム)を設置し、DX化を通じての地域間連携のあり方、ものづくりにおける競争力強化に向けた課題と取り組みの方向性を明らかにすることを目的とします。
2.第1回 開催日時
2023年7月10日(月)14:00-16:00(場所:くるまぷらざ会議室 [東京都港区芝大門])
3.課題と論点
3-1 課題
[1] 各地域における取り組み事例と現状の課題の各地域での共有
[2] DX化の連携による地域産業のものづくりの競争力強化の可能性
[3] 地域間連携における取り組みの方向性と課題解決へのアプローチ
3-2 論点
[1] 他地域の取り組みから学ぶべき点、連携によりメリットが得られる点は何か。中小企業のデジタル化の取り組み状況の違い、デジタル化が進んでいない状況にはどのように対応すべきか。
[2] 地域特性を踏まえた連携のあり方と課題、課題解決へのアプローチをどのようにとらえるか。
[3] 地域間連携の推進をどのような体制で進めるのか、そのためのアクションプランはどうあるべきか。
4.フォーラム委員
氏名 | 所属 | 役職 |
【委員長】 大場 善次郎 | 国立大学法人東京大学 地域CPS研究塾 | 名誉教授 |
【新潟県燕地域】 | ||
若井 直樹 | 燕市 | 産業振興部長 |
山後 春信 | 株式会社新越ワークス | 会長 |
本間 尚貴 | 有限会社本間産業 | 代表取締役 |
【東京都大田地域】 | ||
大木 康宏 | 大田区 | 産業経済部長 |
土場 義浩 | 一般社団法人加熱技術協会 | 理事長 |
坂田 玲璽 | 株式会社上島熱処理工業所 | 技術部部長 |
【大阪府東大阪地域】 | ||
尾上 雄右 | 東大阪市 | 都市魅力産業スポーツ部長 |
戸屋 加代 | 株式会社MACHICOCO | 代表取締役 |
田中 聡一 | 近畿工業株式会社 | 代表取締役 |
【専門家】 | ||
片岡 晃 | デジタル・クロッシング・ラボ (前独立行政法人情報処理推進機構) | 代表 (社会基盤センター長) |
田野 存行 | 株式会社エキスパートギグ | 代表取締役 |
橋本 久義 | 国立大学法人政策研究大学院大学 | 名誉教授 |
相澤 徹 | 一般財団法人機械システム振興協会 | 専務理事 |
【第1回開催状況】